星影通りの雑貨屋に入ると、優しい灯りが小さな棚や窓辺をほのかに照らしていました。ミャオ・シルヴァの耳は、遠くから聞こえる鐘の音や、足元をさらりとすべる粉雪の気配にぴくりと動きます。
店内には手作りのランタン、冬のリース、棚に並んだカラフルな蜜蝋キャンドル。ほんのり漂う香草と蜜蝋のあたたかな香りが、心まで優しく包み込んでくれました。彼女はひとつひとつの小さな飾りを手に取り、指先の温度で感じます。
窓の外には透明な夜空が広がり、星たちが凛とした光で瞬いていました。ミャオはしばらくそれを眺め、ふわりとしっぽを揺らします。お気に入りの小さな木製オーナメントをそっと手のひらに乗せると、そこに冬と夜の静けさがすうっと染み込むようでした。
店主が差し出した軽やかなベルの音に見送られて、ミャオはそっと雑貨屋を出ます。冷えた頬に夜風がやさしくふれて、また一つ静かな幸せを見つけた夜でした。

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