ルナ・ティレルの広場には、静けさとやわらかな光が広がっています。噴水のきらめく水音は夜の空気に溶け込み、今はその上にふんわりと雪が降りそそいでいました。
ミャオ・シルヴァは毛糸の手袋に手を包んで、大きな翡翠色の瞳で白い雪の舞い降りる様子をじっと見つめます。冬の空は静かで、街灯のもとで踊る雪の結晶が、小さな星のようにひとつひとつ形を変えながら手のひらに落ちてきました。
しっぽがふわりと揺れて、耳が雪の音にぴくぴく反応します。広場には人影も少なく、雪と灯りが世界をやさしいまどろみに包んでいました。ミャオは「きれいだな」と心でつぶやきながら、ひとつの雪の結晶を手のひらでそっと受け止めて、透き通る美しさをじっと眺めました。
今夜もこの街の静かな時間を、雪とともに大切にしたいと思うのです。

コメント