01月05日 14:38 霧の丘の午後

霧の丘には、やわらかな光が降り注いでいました。

ミャオ・シルヴァはふわふわの銀灰色のしっぽを草の上に伸ばし、落ち着いた心持ちで霧のじゅうたんにごろんと寝転びました。丘の上には冬の冷たい空気が静かに流れ、日はとうとうと射し、毛並みをきらきらと照らします。

あたりには白い霧がふんわり流れ、細い草の穂先に小さな雫を載せています。遠くから小さく、町の教会の鐘の音が響いてきました。コーン、コーン、と優しい響きが霧をゆらし、ミャオは耳としっぽをぴくりと動かして、その音を抱きしめるように目を細めました。

「いい音…」と心でつぶやきつつ、小さな幸せが胸の奥にじんわり広がります。

冬の日差しのぬくもりと、鐘のしじま。霧の丘は、やさしい夢の境界でした。

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