06月09日 19:36

夕暮れのルナ・ティレルには、紫と金色が混じる柔らかな光がゆっくりと街を包んでいました。

ミャオ・シルヴァは月読通りに並ぶ小さな雑貨屋のショーウィンドウをひとつひとつ眺めながら、しっぽをふんわり揺らして歩いていきます。ガラス越しに映る灯りの粒や、外に飾られたリボンや緑の葉っぱたち。風が静かに運ぶのは、焼きたてパンの匂いとほんのり甘い花の香り。

店先で鈴の音がカランと鳴り、お店の奥から優しい声が聞こえます。ミャオは翡翠色の瞳をきらっと輝かせ、可愛い布小物や、木でできた小さなおもちゃに心をときめかせました。

夕焼けに染まった道をゆっくり歩くこのひととき――それは世界に静かに包まれるような、あたたかい幸せでした。

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