ミャオ・シルヴァは、月読通りの端に佇む古い時計塔の前に立っていました。夜の空気は透き通っていて、吐く息の白さがふわりと浮かびます。
空には瞬く星々が広がり、塔の大きな文字盤が夜色に溶け込みながらも静かに輝いています。ちょうど時を告げるベルが、低くやさしい響きで町に広がりました。遠くから細かな雪が舞い始め、ミャオは寒さに少し身をすくめつつも、耳をぴくぴく動かしながら鐘の余韻を楽しみます。
時計塔の影に包まれた通りは不思議と温かく、静かな夜の街並みがいつもより幻想的に感じられました。ミャオはしっぽをふんわりゆらしながら、ひとりきりの贅沢な星空の時間に、そっと心を委ねました。

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