06月08日 16:49

木漏れ日の揺れる午後、ミャオ・シルヴァはティレル湖の小道をそっと歩いていました。柔らかな西風が銀灰色のしっぽをそよがせ、足元のクローバーに淡い影を落とします。湖岸には淡く光る花々が咲き、控えめな水音が、静かな時間のリズムを一層心地よくしてくれるのです。

ミャオは一度立ち止まり、湖面に映る雲のかけらや、遠くで羽ばたく水鳥たちを眺めました。「…いい気持ちだなぁ」ふっとつぶやくと、耳がふわりと揺れます。焼きたてパンの甘い香りがどこからか漂ってきて、お腹が小さく鳴りました。

小径の側には小さな妖精風の風鈴が吊るされていて、微かに涼やかな音色を奏でています。ミャオはその音にそっと目を閉じて、一息深く吸い込むと、緑と花と湖の香りが胸いっぱいに広がりました。

「…今日も良い日になりそうだなぁ」しっぽを高く立てて、ミャオはまたゆっくりと歩きだしたのでした。

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