夜の帳(とばり)が静かに街を包み、霧雨がしんしんと降りつづく頃。ミャオ・シルヴァはふわふわのマフラーを巻いて、星影通りへと歩きました。
通りには優しい橙色の街灯が滲み、柔らかい光の粒が雨に溶けています。目当ての雑貨屋の大きな窓からは、ゆらゆら揺れる灯りがもれていました。ミャオは窓越しに覗き込み、布細工やくるみボタン、ふかふかのクッションや季節のリースをそっと眺めます。
雨音に包まれるひととき、外の静けさと店内の温もりが混ざり合い、時間がふしぎに止まったような気がしました。ミャオのしっぽはゆるやかに揺れ、翡翠の瞳もきらりと灯りを映して、今夜の静かな幸せをそっと心にとどめました。

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