床にぽふぽふのスリッパで足音を響かせ、ミャオ・シルヴァは自宅の台所に立ちました。今日は朝からうっすら雲がおおっていて、窓の外はやさしくぼやけた光で満たされています。
ミャオは小さなお鍋に細かく切ったりんごを入れて、シナモンやカモミールのハーブと一緒にコトコト煮はじめました。ふんわり甘くて爽やかな香りが部屋じゅうに広がります。それをゆっくりティーポットに移し、カップに注いでお気に入りのクッションに腰かけました。
一口すすると、あたたかいりんごの味とハーブの優しい香りが体も心もふわりと包みます。耳がぴくぴくと嬉しそうに動き、しっぽの先がくるんと跳ねました。窓の外では、小鳥が枝で羽を休めています。
静かな曇りの日、緩やかに流れる時間の中で、ミャオは小さな幸せをゆっくり味わうのでした。

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