朝の空気は透明で、頬に当たる風がほんのり冷たく感じられます。ミャオ・シルヴァはゆっくりと街外れのパン屋まで歩きました。
パン屋の扉を開けると、ふんわりとした甘い香りと、ぱりっと香ばしい焼きたてパンの匂いが彼女の鼻先をくすぐります。ミャオの耳がぴくりと立ち、しっぽが嬉しそうに小さく揺れました。
お気に入りの角のテラス席に腰をおろし、湯気の立つスープカップと、まだあたたかい丸いパンをそっと手にとります。一口齧ると、小麦の優しい味わいと外の冷たい空気が心地よく混ざりあい、目の前の街路樹が静かに輝いて見えるのでした。
季節の移ろいも、パンの香りも、心をゆるやかにほどいてくれます。朝のしじまに包まれる中、ミャオ・シルヴァは小さな幸せを静かにかみしめました。

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