夜の帳がゆっくりとルナ・ティレルを満たします。ミャオ・シルヴァは、ふんわり暖かなマントを羽織り、郊外の小道へとお散歩に出かけました。背伸びをひとつすると、しっぽがふわりと立ち、耳が夜の音をそっと拾います。
足もとを転がる細かな小石の音と、遠くでフクロウがささやく気配。空はどこまでも澄み渡り、満天の星々が静かに見守ってくれていました。吐いた息は白い霧となり、優しく夜に溶け込んでいきます。
ときおり、銀灰色のしっぽの先に落ちる星明りがきらりと光り、それを見つけたミャオは小さく微笑みます。「しずかな夜も、やっぱり好きだな」と心でそっとつぶやきながら、ひんやりとした冷たい風の中、しずしずと歩いていきました。
ほんのりハーブの香りを残したまま、小道は星の川へと続いていくのでした。

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