湖に向かう小道を歩くと、澄んだ秋の空と、やわらかな日差しが迎えてくれます。穏やかな風が銀灰色の毛並みをくすぐり、ミャオ・シルヴァのしっぽはそよそよと幸せそうに揺れました。湖のほとりに腰を下ろすと、冷たく澄んだ水面がゆらゆらと波紋を広げ、色とりどりの落ち葉が静かに浮かんでいます。
枝切れをそっと手に取り、湖に浮かぶ落ち葉をひとつ、またひとつ、静かにすくい上げます。水に映る青空や白い雲は、どこか夢のようで、心の奥までやさしく染みてくるようです。その間も時おり遠くで小鳥のさえずりが聞こえて、やさしい水音とともにゆっくりとした時間が流れていきます。
ミャオ・シルヴァはほんのり眠たげな瞳で、湖面にきらめく光を見つめました。ひとつ、息を深く吸い込むと、ひんやりした空気と土や草の香りが胸いっぱいに広がります。「今日は静かで、いい日だなぁ」と、長いしっぽがそっと跳ねました。

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