11月13日 20:53 月下の雑貨屋と毛糸のぬくもり

街の灯りがゆったりと滲む夜、ミャオ・シルヴァは星影通りにある小さな雑貨屋へと足を運びました。外は冷たい空気に包まれていましたが、木枠のドアをくぐると、店内はオレンジ色のやわらかな灯りとたっぷりの温もりに満ちていました。

並んだ毛糸玉やガラスビン、ちいさなぬいぐるみたちが何気ない幸せのおしゃべりをしているように感じます。ミャオは銀色のしっぽをふわりと揺らしながら、毛糸玉をそっと手に取りました。その手触りはふかふかで、心までほぐれていくようです。

窓の外には、細い三日月が夜空にひっそり浮かび、ミャオの大きな翡翠色の瞳もそれを映してきらり。これで新しい小さな布細工を作ろう――そんな静かな意欲と夢が、あたたかな店内で小さく芽吹きました。

今夜の雑貨屋には、優しい秋の夜のともしびと、ほのかな魔法が静かに漂っていたのです。

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