11月06日 10:57 湖の静けさと釣り糸

ティレル湖の北端にたどり着くと、空はやさしく白んでいて、湖面には淡い灰色の雲が映り込んでいました。ミャオ・シルヴァは小さな桟橋に腰を下ろし、両足をぷらりと湖へ伸ばします。

そっと釣り糸を投げ入れると、水面がやさしく波紋をつくりました。遠くで水鳥が静かに羽ばたく音、時おり聞こえる柔らかな風のささやき。銀灰色のしっぽがふわりと揺れ、ミャオはしばし夢をみているかのように湖を眺めます。

周りにはすずしげな空気が漂い、ほのかに水草の香りがしました。釣り糸の先を見守る手元には、静けさとやさしい期待がゆっくり流れていきます。心もからだも湖の静けさの中でとけていくようでした。

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