11月01日 09:58 すすきの白に包まれる朝

霧の丘の朝は、胸の奥まで吸い込みたくなるほど澄んだ光で満たされていました。ミャオ・シルヴァはふわふわの毛を朝日にきらめかせ、しっぽをほんの少しぴんと立てて、小道沿いの白銀のすすきへと歩み寄ります。

風はさらさらと冷たく、すすきの穂先が陽の光にゆらゆらと揺れていました。ミャオは静かに指先でそっと触れ、朝露をまとった細かな繊維がひやりと感じられます。「わぁ、いい香り…」と小さくささやくと、野原の奥からふんわり土と草の香りが広がりました。

耳がぴくり、と嬉しそうに動きます。このひとときをゆっくり味わいながら、ミャオは丘のてっぺんへと続く小道を見つめました。どこまでも続く草原と、遠くで光る街の屋根。静けさのなかで小さな幸せを見つけた朝でした。

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