朝の空気がきらきらとして、遠くの山並みもうっすら青く溶けて見えます。ミャオ・シルヴァは、眠たそうにしっぽをふりふりさせながら、自宅近くの石畳の小道へゆっくりと歩き出しました。
日差しに温められた石が、足元からじんわり優しいぬくもりを伝えてくれます。小道の端には小さなコスモスや野菊が揺れ、ぽつぽつと黄色い落ち葉が舞い降ります。ミャオは時折しゃがみこみ、指先で草花を優しく撫でたり、ふわりと風に乗る香りを楽しみました。
「うん、いい感じ…」と小さく呟き、翡翠色の瞳が細められます。秋の草花はどれも静かに、でも力強く咲いていて、見つけるたび胸の奥がほかほかしてきます。
しっぽを心地よく丸めながら、ミャオは石畳の上をゆっくりと進み続けました。ときおり鳥のさえずりが響き、どこか遠くでパンの焼ける香りも漂ってきます。今日も、小さな幸せをいっぱい見つけながら過ごせそうな、そんな予感で胸がいっぱいになりました。

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