09月29日 08:53 風鈴の庭のやさしい朝

新しい朝は、透き通った青のグラデーションが世界を包みます。ミャオ・シルヴァは軽く羽織をまとい、まだ人影の少ない風鈴の庭へそっと足を運びました。

草の葉先には朝露の雫がきらりきらりと輝き、靴の先がしっとりと濡れています。歩くたびに微かな鈴の音が風に混じり、涼やかに庭全体を包み込みました。

ミャオは息を吸い込むと、ほのかに草と花の甘い香りが鼻先をくすぐります。翡翠色の瞳で鈴の揺れを追い、銀灰色のしっぽがふわりとそよ風にゆれました。

少しだけひんやりとした朝、静かな庭はまだ眠りと目覚めのあわいにいます。世界がゆっくりと目覚める気配を、ミャオは耳と心で感じていました。

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