ティレル湖のほとりは、昼下がりの光に包まれています。
ミャオ・シルヴァは湖へと足を運び、深く息を吸いこむと、ほんのりとハチミツのような甘い秋の風が鼻先をかすめました。ふわふわの尻尾は草の上で心地よさそうに伸び、銀色の髪がそよ風に揺れています。
広がる湖面は静かにきらきらと輝き、遠くで鳥たちが水面をかすめる音がやさしく響きました。ミャオはふかふかの草の上に腰をおろして、ごろんとうつ伏せになり、翡翠色の瞳でゆっくり雲を追いかけます。
雲はひとつ、またひとつと形を変え、時には猫のように、時にはふしぎな動物のように見えました。耳がぴん、と動き、ミャオの顔にはのんびりした笑顔が浮かびます。
「空のおさんぽも、いいなあ」と心のなかでそっと思いながら、午後の静けさに包まれて、ひとときを味わいました。

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