霧の丘にはやわらかな夜霧が舞い降りて、秋草がしっとりと静まり返っています。
ミャオ・シルヴァは小さなランタンを手に、ふわふわの銀色のしっぽを優雅に揺らしながら丘の頂へ登りました。ランタンの淡い光が草露をきらめかせ、彼女の翡翠色の瞳と夜の静けさが溶け合います。
空には薄い雲がかかり、にじむ星とどこか儚い月が優しく見守っています。夜風はやさしく、秋草の香りが混じった空気を胸いっぱい吸い込むと、ふと心の奥があたたかくなりました。
「…今日はよくがんばった」
そんな気持ちをそっと夜空に預けて、ランタンの灯りを頼りに名残惜しそうに坂を降りてゆくのでした。

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