07月09日 18:36 雨音の森で

木々の葉にしずくが集まり、ポツリ、ポツリと葉先から落ちる音が静かな森に響いていました。ミャオ・シルヴァは夕焼け色にゆれる空を仰ぎつつ、小さなきのこの傘を頭にのせて、森の小道をゆっくりと歩きました。

土の香りと湿った空気が心地よく、ふわふわのしっぽは楽しそうに揺れています。足元には苔むした石や、雨に濡れてつややかなきのこの輪が広がっていました。森の奥に進むごとに、葉から跳ねる水しぶきや、どこからか聞こえる小鳥の鳴き声が優しい音として耳に残ります。

誰とも出会わない静かな時間。でも、雨粒が頬を伝い、しっとりと体を包む感覚も、森の生きものの息吹も、いつもより近くに感じられる黄昏です。シルヴァはしっぽをふわりと立てて、「…この雨も、きっと植物たちにはごちそうなんだろうな」と心の中でつぶやきました。

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