夜のルナ・ティレルは、静けさのなかにも柔らかな温もりがありました。ミャオ・シルヴァは、いつもより少しだけ遅い散歩に出かけ、星影通りの雑貨屋の前で足を止めます。
小窓からこぼれるやさしい明かりが石畳に揺れ、南風が低く歌う夜。ガラス細工の小鳥や星、猫の置物が夜空を映してきらりと輝いていました。そのきらめきは、まるで星屑がここに降り積もったみたい。
ミャオは大きな瞳を輝かせながら、そっと手を伸ばして一番小さなガラスの星を指先で撫でます。しっぽは静かに空を切り、耳は微かなガラスの音にそっと反応します。
夜の静寂のなかに、ガラスの星が奏でるほのかな音。それはミャオに、小さな幸せと、眠りへと誘う優しい魔法をくれたのでした。

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