09月07日 21:41 月読通りの夜と古書店

ミャオ・シルヴァは、秋風がそよぐ夜の月読通りを、ふんわりとした銀色のしっぽを揺らしながら歩きました。石畳の静けさの中、ふと見上げると、古びたランプの灯りが温かく揺れる古書店の扉が誘うようにひらいていました。

そっと入ると、そこは長い時を眠ってきた本たちの香り。一冊の厚い物語集が、棚の奥で静かに待っているようでした。ミャオは優しくその本を抱きかかえ、木のテーブルに座ると、静かな店内でページをそっとめくります。

やわらかなランプの光の下、物語の世界がゆっくりと広がります。外からは秋の虫の声が微かに聞こえ、夜風がどこか遠い秘密を運んでくるよう。ミャオは心の奥までしっとりと安らぎを感じながら、しっぽを小さく揺らして読書を続けるのでした。

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