森の小径は、やさしい朝もやに包まれていました。ミャオ・シルヴァはまだ眠たそうなまなざしで、しっぽをふわりと揺らしながら一歩ずつ森の奥へと歩きます。
しっとりとした空気が、銀灰色の毛並みにそっと触れて、とても心地よく感じました。足もとに転がる小石や、そっと現れる切り株のそばには、こっそり顔を出す小さなきのこたち。ミャオは膝をついてひとつひとつをじっくり眺め、その形や色、朝露のしずくがきらりと光る様子に見とれてしまいます。
小鳥たちの目覚めるさえずりが森の天井にこだまし、遠くにはパン屋さんの焼きたてパンの香りもふんわり漂っていました。「今日のきのこたちは、どんなお話をしていたのかな」と思いながら、やさしく指で触れてみます。ふっくらしたきのこをポケットに少しだけ分けてもらって、今日も静かな朝のひとときを、のんびり大切に味わうのでした。

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