月読通りにひっそり佇む古本屋は、夏の午後、優しい薄曇りに包まれていました。
ミャオ・シルヴァは、ふわふわのしっぽを小さく揺らしながら店先をのぞき込みます。扉からこぼれる紙とインクの懐かしい香り。古びた木のベンチに腰かけ、膝にそっと童話集を開きました。
ベンチの横をそよ風が通り抜けると、ページがやさしくめくれます。静かな通りの向こうから、遠くで子どもたちの声や小鳥のさえずりが届き、心地よいリズムで午後の時間が流れました。
ミャオは翡翠色の瞳を細めて、優しいお話の続きを追いかけます。世界がひと息ついているみたいな穏やかさ。読み終える頃、しっぽがふんわり跳ねていました。

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