月読通りには、茜色の光がゆっくりと降りてきて、家々の窓に小さな灯りが一つ、また一つと灯り始めていました。
ミャオ・シルヴァは、ふわりと揺れるしっぽを後ろ手に、そぞろ歩きを楽しみます。涼しい風に乗って、干したてのハーブのさわやかな香りが流れてきました。
その香りにつられて、小さな屋台に足を止めます。ミントティーを一杯お願いして、木のテーブルに腰かけると、まだ暑さが残る石畳とやわらかな夕陽のぬくもりが心地よく、耳も自然にぴくぴく動き出します。
ミントティーは、ほんのり甘くて清涼感たっぷり。その湯気とともに、今日一日の出来事や、陽が沈むころの幸せな静けさを大切に感じていました。
いつまでも眺めていたくなる、夕焼け色の空。ミャオはしっぽを少しだけ跳ねさせて、そっとつぶやきます。「…うん、いい感じ…」

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