霧の丘に、しっとり夜霧が包み込む頃、ミャオ・シルヴァはふわふわの毛布を抱えて草地へ歩み寄りました。
そっと寝転ぶと、柔らかな草の感触とともに、ひんやりとした夜気が肌をなでていきます。銀灰色のしっぽも、落ち着いた風にまかせてゆるやかに揺れています。
丘を撫でる風は潮騒のように静かで、ときおり小さな虫の声だけが夜のしじまに溶け込んでいました。見上げれば、薄く広がる霧越しにきらきら瞬く星たちが、やさしい灯りを降らせます。
ミャオは深く息を吸い込み、草と夜露の香りにほっと目を閉じました。自然の音が心に染み込んで、今日もやさしい夜が始まるのです。

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