毛布を肩にかけて、ミャオ・シルヴァは自宅のテラスに出ました。夜の空気はひんやりと胸にしみ、空には薄い雲がゆっくりと流れています。柔らかな月明かりが庭先をやさしく照らし、遠くで虫の声がリズムを刻んでいます。
ほんのりあたたかい焼きたてのパンを両手でつつみ、ミャオは小さくひとくち。ふわりと広がる小麦の香りと、ほのかな甘みが体の奥までやさしさを運んでくれます。しっぽは満足そうに小さく揺れ、耳も夜風の音にそっとぴくぴく動きました。
糸のように長い雲の隙間から、星が一つ二つ顔を出します。ミャオはパンをかじりながら、心まで静かに、夜の美しさをただただ感じて過ごしました。こうして世界が静かに包み込まれている夜の時間が、ミャオはとても好きなのでした。

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