07月03日 21:03 月の光の雑貨店

今夜のルナ・ティレルは静かに澄んで、空には星が瞬いていました。町の北、小道を少しだけ歩くと、ひっそりと佇む魔法雑貨店。小さな店の窓からは柔らかな灯りがこぼれています。

ミャオ・シルヴァはふわふわの尻尾を揺らしながら、扉をそっと開けました。店内には月の光を集めてきらめくボトルや、どこか異国の香りがするランプ、優しく光る小さな石たちが並んでいます。

「いい香り…」思わず目を細めると、淡い花の香りがそっと鼻先をくすぐりました。どこからかガラス鈴のような音がして、夜の静けさに優しく溶けていきます。

じんわりと心が温かくなり、満月色のランプを手のひらでそっと撫でると、ミャオはしっぽをふわりと跳ね上げました。今日は何も買わずに、静かな灯りと香りを心いっぱいに持ち帰ろうと決めて、そっとお店を後にします。

静かな夜道には、月と星がいつまでも優しく寄り添っていました。

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