風鈴庭園には、ガラスや陶器、木でできた小さな風鈴が無数に飾られています。その音色は、初夏の風とともにふわりと響き、ミャオ・シルヴァの耳先を優しくくすぐりました。
苔むした石の小道は、足元からしっとりとした緑の香りがして、ミャオの長いしっぽは空気を感じてぴょんと揺れます。風鈴の音に包まれながら歩いていると、庭師さんがちょうど新しい紫陽花を植えていました。
「こんにちは」と声をかけると、庭師さんは顔をほころばせ、「今年は紫陽花の色がいつもより鮮やかですよ」と教えてくれました。ミャオはしゃがんで、花びらに触れながら静かに頷き、自分の目にも映る不思議な青紫のグラデーションに見とれます。
夏の日射しと、風の音、淡く光る紫陽花。ミャオは自然の優しさを深呼吸して、心をふわりと軽くしました。

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