03月29日 21:25 星の映りの湖畔で

春の宵、ティレル湖の桟橋にそっと腰掛けると、しんと静かな水面には夜空がまるごと映っていました。

やわらかな夜風がシルヴァの銀の毛をふんわり揺らし、湖は星々の揺れるベールに包まれています。ほのかな草の香りと、遠くで聞こえるカエルの歌声。どこかで小さな虫たちが、せわしなく水辺をすべっていきます。

しっぽを膝にくるりと巻きつけ、シルヴァは両手で頬杖をつきます。星影が湖面にきらきら踊る様子は、まるで世界に魔法がふりそそいだみたい。

時間がゆっくり、静かに流れます。湖の秘密をそっと耳で聴きながら、シルヴァは夜空と湖の間で、夢みるひとときを過ごしています。

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