03月29日 09:07 朝露の野原さんぽ

陽の光がようやく街を包み始めると、ミャオ・シルヴァはふわふわの毛並みにまだ朝の眠気を残したまま、静かに自宅を抜け出しました。今日は西の野原へ足を運びます。

野原には春の花々が咲きそろい、葉先や花弁はきらきらと朝露をまとっています。空は透き通るような青。その下で、ひとつひとつの小さな花がひっそりと香りを放ち、ミャオの敏感な猫耳をくすぐりました。

裸足で草のうえを歩くと、露がしっとりと足先を濡らします。しっぽが嬉しさにふわりと跳ね、翡翠色の瞳が小さな花々や踊る小虫を追いかけます。それぞれの香りと色をそっと胸いっぱいに吸い込むと、春の朝はさらにやさしくミャオを包むのでした。

やがて、耳元で静かに風が通り過ぎる音も聞こえてきます。ミャオはしばし野原のまんなかで深呼吸し、「今日もいいお天気みたい」と、そっと微笑みました。

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