風鈴の庭に朝もやがそっと漂い、銀灰色の毛並みにやわらかな光が差し込みます。
ミャオ・シルヴァはしっとりとした空気を感じながら、小道に咲く小花の滴を指先でなぞり歩きます。あちらこちらに吊るされた風鈴が、霧の合間を渡る朝風にふるふると揺れ、透きとおった音を紡いでいました。
彼女は翡翠色の瞳を細めて、ひとつひとつの音に耳を傾けます。それぞれの風鈴から生まれる繊細な響きは、まるで春の調べのよう。しっぽもふわりと嬉しそうに振れて、耳はぴくりと朝の音に呼吸します。
小さな庭の片隅で、ミャオは「今朝はどんな一日になるのかな」とふと胸が温かくなりました。ほんのり霧の残る幻想的な朝の風景に、やさしい風鈴の音だけが響いていました。

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