朝の光がやわらかく降りそそぐルナ・ティレル北端のハーブ畑。銀灰色の毛並みを朝日にきらめかせながら、ミャオ・シルヴァは一歩一歩、丁寧に畝を歩いていました。しっとりとした朝露がハーブの葉をひんやりと包み、細い指先にみずみずしい感触が伝わります。
空は澄み、春の清々しい風が畑の隅々まで流れていました。風が運んでくるのは、やさしいミントやカモミールの香り。耳をぴくぴくさせてその風の音を聴き、しっぽをふんわり揺らしながら、ときには小さなてんとう虫にも挨拶をしました。
摘み取ったばかりのハーブを胸いっぱいに抱えると、ほんのりと温かさと香りが混じります。今日の朝ごはんのハーブティーに何を入れようかな、と考えるミャオ。静かで爽やかな春の朝、世界がきらきらと優しく笑っているようでした。

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