ミャオ・シルヴァは、ふわふわのしっぽをくるりと丸めて、自宅の小さなキッチンに立っていました。夜雨が過ぎたばかりの静かなひととき。ほのかに湿った空気が、開け放した少し大きめの出窓から流れてきます。
小さな手にお気に入りのカップを持ち、ハーブティーにハチミツをくるくる混ぜると、甘い香りが部屋全体に広がりました。ミャオはガラス越しに、雨粒を抱いた庭の草花たちをそっと見つめます。きらきらと光る葉や、優しくきしむ木の音も、ミャオの心をやわらかく包みこみます。
静けさの中に虫の声がひとつ。夜の風は冷たくても、この一杯の温かさと、湿った土の香りのおかげで、胸の奥までもじんわりとあたたかさがしみわたります。
「今日も、いい夜だなあ」と、ミャオはふっと笑い、くるまった毛布の中で、ゆっくりとハーブティーを口に含みました。

コメント