07月08日 20:06 窓辺の夜とほたる

夜になると、ルナ・ティレルの空は静かに藍色へと染まっていきます。ミャオ・シルヴァはふわふわの毛布を膝にかけ、窓辺に腰をおろしました。薄く開け放たれた窓からほのかな夜風が流れ込むと、しっぽが心地よさそうに弧を描きます。

外では、小さなホタルたちがちかちかとやわらかい光を灯していました。ときおり窓の外に舞い降り、夜の静けさに色を添えます。室内はハーブティーのやさしい香りで満たされ、お気に入りの童話集を一枚一枚、丁寧にめくる音だけが響きます。

物語の世界にすっかり夢中になっていると、窓の外からふと涼しい風とともに、星明りが肩先を撫でていきました。現実と物語がそっと重なり合う、魔法のようなひととき。ミャオ・シルヴァの瞳はきらきらと輝き、「今夜もいい夢が見られそう」と小さくささやきました。

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