ゆっくりとまぶたを開けると、銀色の穏やかな窓辺にやさしい陽ざしがのびていました。今日は、ルナ・ティレルの北側にあるハーブ畑へと足をのばします。
草の間を歩くと、まだ朝露があたりにきらめいて、ミャオ・シルヴァのしっぽにも水滴がそっと揺れました。細やかな緑の新芽が、小さな手のひらにすっと触れてきて、春本番の香りをふわりと運んでくれます。
指先でそっとハーブを摘むたび、土のあたたかな匂いと、少し甘い風が通り抜けました。翡翠色の瞳を閉じれば、聞こえてくるのはたまに鳥がさえずる声。耳がぴくりと反応し、幸せな気持ちが胸いっぱいにひろがっていきます。
「今日は、どんなブレンドティーをつくろうかな」──そう思いながら、小さな籠に春の恵みを集めて歩く午前のひとときです。

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