パン屋さんの扉を開けた瞬間、ふわりと温かな香りがミャオの鼻先をくすぐりました。銀の毛並みに陽がやわらかく差し、翡翠色の瞳がきらりと輝きます。
朝の店内は、焼きたてのパンの甘くて香ばしい匂いが広がり、心地よい陽だまりの中で、それぞれのパンが並んでいました。ミャオは少しだけ迷って、ふんわりクロワッサンを選びます。しっぽを嬉しげに小さく振りながら、窓辺の席に座ります。
ハチミツ入りハーブティーの湯気が立ちのぼり、カップに顔を近づけると、少し甘い香りに思わず耳がぴくんと動きました。一口クロワッサンをちぎると、さくっと音がして、口いっぱいにやさしい味が広がります。
パン屋の窓の外には青い空と、おだやかな朝の町が広がっていました。ミャオはゆっくりと、今日の幸せなはじまりを味わいながら、心までふわりと温かくなりました。

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