市庭には、初夏の太陽がきらきらと舞い降りていました。石畳の隙間から小さな花が顔をのぞかせ、心地よいそよ風が銀灰色の耳としっぽの間をすり抜けていきます。
ミャオ・シルヴァは、大きなカゴを抱えてパン屋さんの露店へ。焼き立てのパンからは、バターと小麦の甘い香りがふんわりと広がっています。パン屋さんの優しいおばあさんと、「今日のおすすめはどれですか?」なんておしゃべりしながら、丸いブリオッシュを選びました。
「今日もいい香り…」と、ほかほかのパンを胸に、大きな翡翠色の瞳がにっこり。テーブルに座ると、市庭の賑わいと優しい風の音が心にすっと染み込んできました。
たわいない幸せを感じながら、ミャオのしっぽも嬉しそうにぴょんと跳ねる、小さな初夏のひとときです。

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