02月10日 10:53 冬の市場と布のぬくもり

石畳にまだ幼い雪が残る朝、ルナ・ティレルの路地には静かな人の声と果物の香りが漂っています。ミャオ・シルヴァはふわふわの銀色のしっぽを揺らしながら、ゆっくりと小さな市場へ向かいました。空は薄曇りで、時折ふわりと新しい雪が舞い降ります。

布やボタン、カラフルな糸が並ぶお店の前で、ミャオは夢中になって物色します。小さな布の束にそっと頬をあて、柔らかさを確かめると、自然としっぽが立ち気味に。お店のおばあさんが、「今朝早く染め直したばかりだよ」と微笑み、花のような柄の生地を手渡してくれました。

ほのかに蜜柑の香りと湯気の混ざったような冬の空気の中、ミャオはお気に入りを抱えて市場を歩きます。通り抜ける風と雪の気配、そのひとつひとつが心の中に小さな幸せを灯しました。

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