02月07日 12:05 風鈴と冬のみちしるべ

薄曇りの冬の日、ミャオ・シルヴァはふわふわの耳をぴくりとさせながら、風鈴の庭へ向かいました。庭には静かな時間が流れ、枝木の間を渡る風が、小さなガラスの風鈴を優しく揺らします。その音色は、冷たさの中にほんの少しだけ春の予感をまぜて、ミャオの心を温めてくれます。

長くて柔らかな尻尾が軽く跳ねると、色とりどりの風鈴たちが一斉にきらりと光りました。ミャオは澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、目を閉じて風と音にそっと耳を澄ませます。

「…いい感じ」

小さな声でひとりごとをこぼして、ミャオはそっと庭のベンチに腰掛けました。頭上を通る薄雲の動きを眺めながら、心はどこか安らかに、ほんのりと弾みます。

風鈴の余韻が、彼女の昼休みをやさしく包みました。

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