星影書房の扉を開けると、ほのかに紙とインクの香りがミャオ・シルヴァの鼻先をやさしく包みました。外の風は冷たくても、本屋の中は不思議なあたたかさが満ちています。
彼女はふわふわのしっぽを小さく揺らしながら、木の棚を静かに眺め歩きました。古い童話集を一冊手にとると、ページをめくるたびに小さなおとぎ話が彼女の心に広がります。窓の外ではふわりふわりと雪が降り、音もなく白い世界を作っていました。
時折、しんとした店内に時計の音が響き、遠くの方からストーブのぱちりというやさしい音が聞こえてきます。ミャオは、「今日はどんなお話に出会えるかな」と、小さく胸をときめかせながら、ゆったりとした午後のひとときを過ごしました。

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