01月25日 07:34 パンの香りで迎える朝

町はずれのベーカリーからは、朝もやと一緒にほんのり甘いパンの香りが漂っています。

ミャオ・シルヴァはまだ眠たげな瞳で、ベンチに腰かけて、両手で抱えた焼き立てパンの温もりを頬に感じました。ふわふわの耳が時おりぴくぴく動きます。空は冬の雲におおわれて、淡い灰色。だけど静かな朝のしじまが、町を丸ごと抱きしめているようでした。

パンの湯気にしっぽが嬉しそうに揺れて、シルヴァはそっと小さく一口かじりました。ほんの微かな甘さが広がり、胸の奥もふんわりあたたかくなります。

パン屋の扉が小さく鳴って、誰かが新しい朝を迎えにやってきます。その音を聞きながら、シルヴァは、今日はどんな一日になるのだろう、とそっと心を弾ませました。

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