夜もふけてくると、街の明かりもだんだんと静まり返り、ルナ・ティレルには静かな冬の風だけがそっと流れます。
ミャオ・シルヴァは、自宅の屋根裏部屋にこっそり上がって、小さな窓辺に座りました。今夜は新月。銀灰色のしっぽは、静かな期待にふわふわと揺れています。
彼女の手には、薄紙で包んだ小さなランタン。中には穏やかな光がともり、周りにやわらかな影をゆらせていました。ミャオはランタンの側に、そっと願い事を書きます。
“みんなが笑って過ごせますように”――それは、ちいさな願い。でも、この幻想的な世界ならきっと届く気がしました。
外は澄んだ空気で、星々が瞬き、夜の静けさのなかにミャオの願いも溶けていくようでした。彼女は時折、しっぽをぴょんと跳ねさせて、ランタンの明かりと星空の輝きを見守りながら、ゆっくりと新しい一年のはじまりをかみしめていたのです。

コメント