06月10日 20:28

ミャオ・シルヴァは、そっと毛布を肩にかけ、ゆるやかな坂を抜けて霧の丘へとやってきました。夜の静けさは、まるで世界全体が夢を見ているかのようです。丘の上には、薄く白い霧が柔らかく漂い、遠くの街灯りも淡いヴェールに包まれてぼんやりと揺れていました。

空には無数の星がきらり、きらり。ミャオの巨大な翡翠色の瞳は、そのひとつひとつを追いかけます。しっぽがそっと毛布の中にくるまると、夜風がキャンディのような甘い草花の香りを運んできました。

彼女は深呼吸し、暮れゆく一日の静けさに耳を澄ませます。小さな虫の声や遠い鐘の音も、静かな夜にやさしく溶けていきました。今夜もまた、自然と調和する幸せが、彼女の胸にそっと積もっていくのでした。

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