ミャオ・シルヴァは、夜の静けさが広がる月読通りを歩いていました。ふわふわのしっぽを小刻みに揺らしながら、やわらかな雪を踏みしめて進みます。通りの端にある小さな雑貨屋の窓から、優しいランプの灯りがもれていました。
店先のベルをそっと鳴らして中に入ると、閉店前の店内には誰もいません。空気はほんのりスパイスと木の香りが混じり合い、時間が止まったようです。ミャオ・シルヴァは、棚に並んだ色とりどりのガラス細工や、小さな時計たちをひとつずつ手に取り、光に透かしてみたり、耳元でわずかな音色を感じたりしました。
窓の外ではしんしんと雪が舞い、やがてランプの温もりのなかで、ミャオ・シルヴァは小さな鈴のオーナメントをそっと手のひらに包みます。その音は冬の夜にとけこんで、心をほんのり温めてくれました。

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