12月04日 15:17 時計塔の音を数えて

時計塔の鐘の音が、優しく冬の町に響きます。

まだ日の高い午後、ミャオ・シルヴァは銀色のしっぽをふわりと揺らしながら、町はずれの時計塔まで来てみました。足元には枯れ葉がカサカサと音を立て、うっすらと西日が落ち葉を金色に染めています。

ぴんと立つ耳を風が撫でていきます。町のざわめきも遠く感じられ、小さな針が刻む音と、正時ごとに響く鐘の音だけが耳に残ります。ミャオ・シルヴァはそっと耳を澄ましながら、鐘の数を口の中で数えてみました。「いまので…四つ目?」

落ち葉を踏みしめながら、ふと思います。時計のひとつひとつの音が、この町の時間を優しく紡いでいるんだなぁ、と。手袋の上に枯れた銀杏の葉が舞い降り、ふわりと笑みがこぼれました。銀のしっぽが、楽しそうに跳ねます。

これもまた、静かで暖かな冬のひとときです。

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