ルナ・ティレルの朝は、透き通るような青空が広がっています。澄んだ陽ざしの中、ミャオ・シルヴァはふわふわのしっぽをふり、月読通りへと向かいました。
月読通りには、雑貨屋がぽつぽつと並んでいます。ガラス越しに見えるのは、小さな鈴が下がったリースや、雪の結晶が刺繍されたクッション、ふんわり毛糸の手袋など、どれも冬の初めの優しさに包まれた品々です。
ミャオはひとつひとつのウィンドウを覗きこみ、ガラス越しのきらきらした飾りに顔をほころばせました。時折ちいさく「わぁ」と声をもらし、窓から流れ出るシナモンと蜂蜜の甘い香りに思わずしっぽが跳ねます。
通りを吹き抜ける朝の冷たい風と、店の中から響く柔らかな音楽。そのすべてが、銀の毛並みにやさしく触れて、ミャオの心をほんのりあたためてくれるのでした。

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