11月11日 20:39 雨夜の図書室

しとしとと降る雨の音が、ルナ・ティレルの図書室にやさしく響いています。ミャオ・シルヴァは大きな窓辺のそば、本棚の間にそっと座り、ふわふわの銀色のしっぽを膝に巻きつけていました。

外の世界は、薄い水のヴェールに包まれるように静かです。本のページをめくる音と、窓を柔らかく叩く雨の調べが織りなす、静かな夜の時間。ミャオの翡翠色の目は、子どものころから読み慣れた古い童話集の小さな物語に、やさしくゆっくりと吸い込まれていきます。

雨脚は時折強まり、室内の暖かさが一層心地よく思えます。ミャオはふと顔を上げ、雨粒に濡れた街の灯がぼんやりと滲んでいるのを眺めました。そして小さく、うれしそうにしっぽをぽふんと揺らします。雨音に包まれた夜の図書室は、まるでほんとうに物語の世界の入口のようでした。

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