外の空は淡くけぶる雲に覆われて、街全体がやわらかな朝の光に包まれていました。ミャオ・シルヴァは、ふわふわの毛布に包まれたまま、居間のテーブルに小さな木箱を広げます。中には色とりどりのボタンや、細いリボン、ふかふかの白い綿が詰まっていました。
しっぽをぴょん、と跳ねさせながら、ミャオは一つひとつボタンを並べていきます。赤いハート、星のかたち、真珠色の光…指先で触れると、小さな幸せが胸の奥に灯るようです。隣では、お気に入りのハチミツ入りハーブティーが静かに湯気をあげ、ふんわりとやさしい香りが部屋いっぱいに広がります。
「今日は何を作ろうかな――」そんな思案顔のミャオに、外からは小鳥のかすかなさえずりが聞こえてきました。曇り空の下でも、世界は静かに、けれど確かに輝いています。並べられたボタンたちが、新しい物語を待っているように見えました。

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