10月27日 19:05 月の窓辺の布細工

夜の帳がそっと降りると、ミャオ・シルヴァは自宅の窓辺に座り、静かにカーテンを開けました。窓の外には淡くにじんだ月の光が広がり、庭先の草花をやさしく包み込んでいます。澄んだ秋の空気がほんのり窓から流れ込み、シルヴァの翡翠色の瞳がそっと細められました。

膝の上には布細工箱。今日は、最近手に入れたお気に入りの童話集を包む、ふわりとしたブックカバーを作ろうと決めていました。銀糸で月と星の刺繍をほどこすたび、針先が月明かりを小さく反射し、夜の静けさのなかで静かに物語が布の上に生まれてゆきます。

ミャオはときおり窓の外の月に目をやり、小さな幸せが胸に満ちているのを感じていました。窓辺に漂うやわらかなハーブの香りと、夜の透明な空気――布と針と月のひとときが、今夜の心をやさしく包んでくれました。

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