霧の丘の斜面に、ミャオ・シルヴァはふわふわの毛布をそっと広げました。
春夏の名残の緑の上に、鮮やかな紅葉がいくつも舞い降り、木洩れ日の金色の粒が、猫耳やしっぽをやさしく照らしています。秋の風はとても軽やかで、時折コトリと落葉が頭に乗り、ミャオはくすりと笑いました。
ブランケットの上には、小瓶に入れたハーブティーと、朝焼いたクルミのビスケット。ひんやりとした空気に、甘い香りがふんわり混ざります。遠くでは小鳥たちがさえずり、静かな午後の丘がやわらかな温もりに包まれていました。ミャオは、しっぽを揺らしながらゆっくりビスケットをかじります。
「今日のおやつは、格別……」
そうそっと呟き、ミャオはしばらく、自然と季節の移ろいを一人で贅沢に味わうのでした。

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